特別留学コースは留学を主眼としているので、英語の授業も倍くらい多いし、レベルもかなり違います。
マネジメントコースからアカデミック留学しようとすると、授業のほかに勉強時間を確保しないといけないので、自分自身でいかに頑張れるかだと思います。
でも私の場合、留学することは中学の頃から夢だったんです。高校も英語に強い学校に入って、大学に行ったらカナダのビクトリア大学に留学したいという目標がはっきりしていたので。
まず、留学条件であるTOEFL iBTで規定以上の点数を取らないといけないので、その試験勉強に集中しました。
独学といっても、特別留学コースのネイティブの先生に何度も相談にいって添削をしてもらったり、ちょうど同じように留学した先輩がいたので話を聞きにいったりもしました。
自分自身で決めていたのは、「その日にできることは、その日に片付ける」ことを習慣づけること。勉強して頭が疲れてくると、明日でもいいかなと思ったりするのですが、でも今日のうちにやった方が頭に入るんですよね。
それに、そういうクセをつけておかないと、現地での授業はものすごいスピードで進むため、分からない単語は下調べしておかないと1時間半座っているだけになってしまうと聞いていたので。
いやー、想像していたよりもずっと厳しかったです。英会話には自信があったのですが、それと授業とはまったく別物なんだと。甘かったと思いました(笑)。授業のスピードも、前もってテキストを読んでおかないと付いていけないんです。 内容については、1年生でマーケティングや組織論の基礎を学んだくらいだったので、専門用語の予習だけでなく理論の予習も必要でした。それでも、時間が経つと勉強のやり方もだんだん慣れてきて、楽しくなってきましたが。
履修できる授業の数が違うだけで、他には差を感じることはありませんでした。授業の数については、半年間(1ターム)で特別留学コースは5つまで授業を選択できますが、マネジメントコースは基本的に3つまでです。
授業で特におもしろかったのは、組織論とマーケティング。経営に興味があるので、学問として学べることと、それを英語で学べることが楽しかったです。リーダーが組織の力を引き出すためには、どの段階でどんなことをしないといけないのかなど、理論で学ぶことで納得できることが多かったです。
それがホームシックになってしまったんです(笑)。現地について2~3ヵ月経って突然に!自分でもびっくりしました。友だちと楽しく過ごしている時間は大丈夫なのですが、一人の時間になると、急に涙が出てきたり、頭の中が混乱してしまうんですね。
でも、最初のうちは親になかなか言えなかったんです。遠く離れているし、心配かけたくないという気持ちが強くて。
私も「まさか自分が?」と思いました(笑)。こんなに楽しみにしていた留学なのにと。
友だちに言ってみると「心配かけるとか思わずに、話してみたら?」と言ってくれて、親に連絡してスカイプがつながる環境を整えてもらいました。パソコンを通じて顔を見ながら話せるようになったことで、少しずつ落ち着いてきました。母親は、CUBEでの事前説明会で聞いていたらしく、「先生がおっしゃるとおりやね」と冷静に対応してくれました。
本当に、あの時は家族と友だちのありがたさを実感しました。
そうかもしれないですね。何事も自分で決めるタイプなので、誰かに相談したり弱音をはくのが苦手。でも、周囲の人たちにこんなに大切にしてもらって、とても恵まれた環境にいたことを知りました。
はい。他にも、語学留学だけのコースとか、半年間ずつ語学留学+アカデミック留学というコースもあったのですが、それはもったいないと思いました。英語を学ぶだけなら、日本でも学べるし、英会話教室もありますから。
はい。自分で決めたていた条件が2つあって、1つは神戸の自宅から1時間以内で通えることと、もうひとつはアカデミック留学できること。カナダの英語が好きなので、国はカナダ。それで絞ると、学校は2つしかなかったんです。
実はCUBEは第二志望だったのですが、結果的にはここで良かった。CUBEだからこそ、この留学が実現できたと思うし、2年生のうちに留学できたことも良かったです。
他の大学では、ほとんどが3~4年生になってから留学します。まだ経済経営の基礎しか学んでいない2年生には少し不利でもありましたが、でも早いうちに経験できたことで残りの2年間を有効に使えると思います。
もっともっと自分の知識の幅を広げなければと思っています。他国の学生たちは知識の量がぜんぜん違うんです。話すために憶えてきたのでなくて、自分のなかに積み重ねてきた情報がしっかりあるんだと感じました。
遊ぶときは思い切り遊ぶのに、切り替えが早くて遊びの余韻を残したりしない。すごいなと思いました。
CUBEでも本を多く読みなさいと言われていましたが、なかなか短期的だったりして続きませんでした。今はできるだけ多く読むようにしています。本のなかには筆者の意見も書かれているので、考える幅が広くなるんだなと最近気づきました。
一番は、自己マネジメントの力が養えたことです。マネジメントコースからの留学は大変だった分、限られた時間内でやるべきことをいかに達成するか。留学すると決めた時点から、いつまでに試験にパスすると逆算して、時間管理することから始まりますよね。そういった経験は大きな自信につながったと思います。
それと、他国の大学生たちがあれほど頑張っていることは衝撃的でしたし、自分の次の課題も見つかりました。
今のところは、就職活動にむけて自分を磨こうと思っています。以前は海外で就職したいと思っていましたが、留学してみて自分は家族が大好きだと分かったので、日本で英語を使って仕事ができればと思っています。
もちろん、英語の力は衰えないように、毎日リスニングを欠かさないなど努力しています。
ずっと思ってきたのは、留学を最終目的にしないこと。留学が目的になってしまうと、戻ってきてから何をしたらいいか分からなくなって、そこで止まってしまうと思うのです。そのためには、たとえば2年生でやりたいこと、3年生でやりたいことを書き出しておくとか。留学は大きな目標ではありますが、それも自分が成長するための一つの通過点だと思って、大きな流れで捉えるべきだと思います。