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学生に伝えたいこと

いかに生きていくか

佐藤
「先生、負けたときはどうしたらいいんですか?」ある学生から、こんな質問をうけました。
おもしろい質問です。なんて答えたんですか?

佐藤
「何言ってんだ。人生では、たくさんたくさん負けるんだよ。」ってね(笑)。人生は、トーナメント戦じゃなくてリーグ戦。勝って負けて、最後にどうなったかが問題なんだって。

あのイチローだって3割打者ですよ。他の7割はアウト。ノーヒットの試合だってたくさんある。でも三振しても、そこから何か学んで、次のヒットが生まれてくるわけでしょ。

だから大切なのは、負け方なんです。失敗するにも全力でないとだめ。

負けることを恐れてはいけないと。

佐藤
そうですね。それよりも、3回に1回は打てるかもしれないと思えば楽しくなるでしょ。

でもね、三振したらちゃんと悔しがって帰ってこいと思うんです。

マジメにやって三振するのは格好悪いと思ってる人もいるけど、そうでなくて、マジメに三振して悔しがって帰ってくること。

次はどうやるか考えろと。
その真面目さがあれば、コーチとして伸ばしてあげられるんです。

コーチという言葉をよく使われますね。
教授でなくコーチとは、どういった意味合いがありますか?

佐藤
CUBEでは、寺子屋とか塾という言い方をよく使うんだけど、学問を教えるだけでなく、人として大切な力を養ってほしい、という強い想いがあります。

あまり格好いいこと言うのは好きじゃないから、言い方が難しいんだけど(笑)。

僕たちの人生のそばにきて、僕たちが教師として接して、4の力を6に伸ばして、8の相手とゲームする。それを助けるのが、コーチとしての仕事だと思います。

日本を元気にする人を育てたいと思いますか?

佐藤
そんな大きなことより、出会った学生を勇気づけて、自分の人生が変えられることを教えてあげたい。

自分の人生が変えられると思った人は、自分の周りの人と関わって、次は社会をよりよく変えたいと思い始める。
それでいいんだと思います。

人は未来を変えられるんです。

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