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卒業生インタビュー

勉強のやり方を学び、誰にも負けない思考スタイルを学んだ。【5期生】竹谷 昌展 2017年卒業(西日本電信電話株式会社 東海事業本部 アライアンス営業部)

「大学院生ですか?」最終面接でライバルに聞かれた。

Q.
就職活動では、日本を代表するような大手企業からいくつも内定をもらったと聞いています。
竹谷

いやー、たまたまだと思います(笑)。高校時代はサッカーばかりやっててあまり勉強しなかったので、大学で頑張りなおして就職活動で挽回しようと思って。

佐藤

普通は一つも受からないような企業ばかりです。最終面接でのおもしろい話があるね。

竹谷

最終面接は3人の合同面接だったのですが、私の番になったら面接官とかなり話が盛り上がったんです。それで終わってから、一緒に受けていた学生から「大学院生ですか?」って。
「甲南大学の4年生です」と言うと「えぇっ?」とかなりびっくりされました(笑)。そんなことが2回くらいありました。

佐藤

CUBEで過ごした4年間は、どこにも負けてないからね。他の学生でも、同じような笑い話が結構あります。

竹谷

就活をはじめた頃はやっていけるか不安だったのですが、はじまってみると意外といけるかもしれないと、他の仲間も思っていたようです。
もちろん、私たちより優秀な人はたくさんいます。たとえば、東大で統計学をしっかり学んできた人に、自分がその分野で勝てるわけがない。でも、違うところで、自分の勝てる土俵はあるなと思いました。

受験勉強の力と、社会で求められる力はまったく違う。

Q.
大手一流企業となれば、集まってくる学生もレベルが高いはず。どのような部分が評価されたと思いますか?
竹谷

私はわりと誰とでも話ができるので、それは強みだったと思います。歴史好きなおじいさんでも、料理に凝っている女性でも、最近の新聞の話題でも大体はついて行けます。CUBEでは学生同士だけでなく、いろいろな年代の方々と接する機会がとても多かったので。

佐藤

リサーチしてまとめて、相手の要望をくみ取って、それに応えることも得意だよね。

竹谷

授業でいろいろな人と話して、意見を聞いてまとめる、ということばかりやっていたので。

佐藤

好奇心が旺盛なのは昔からなの?

竹谷

子どもの頃からではありますが、ちゃんと追求するようになったのはCUBEに入ってからです。
世の中のいろいろなことに興味もって調べて、蓄積したことを組み合わせると新しい発見があったりする。すぐに役に立たないことでも蓄積しておくと、思わぬ球が飛んできても「それなら、このアイデアはどうですか?」と返せたりして。
佐藤先生の真似をして、新聞を常に読むとか、ビジネス番組の録画を1.5倍速で観るとか、今ではそれが普通になっています。

佐藤

受験勉強の力と、仕事で求められる力はまったく違うからね。みんなで議論して何かを作り出したり、相手の意見をくみとる力、本質が何かを突き止める力は意識して身につける必要がある。

「勉強のやり方」を知ると、学ぶことがおもしろくなっていった。

Q.
CUBEを選んだ理由とは?
竹谷

ここが第一志望ではなく、他の大学も受かっていたんです。でもサボり癖があるほうなので、勉強する環境を整えることが大切だと思って。入学説明会にも参加していなかったので、合格してからウェブサイトを見たら、先輩たちがキラキラしていた。それと、佐藤先生の熱いメッセージがいっぱい載っていたんです。
高校は進学校だったのですが、私はサッカーばかりやってて勉強していなかった。高校の同級生のことを考えると、社会に出るまでが最後の挽回のチャンス。CUBEなら、しっかり勉強できそうだと思って決めました。

Q.
挽回のきっかけは、どうやって掴んだのですか?
竹谷

まず経済学を必死で勉強しました。はじめはまったく興味がなかったのですが、勉強のしんどい部分を我慢して進めていくと、おもしろい部分がどんどん出てくることに気付いた。

たとえば、高校のときは受験のために数式を丸暗記する、数式自体に興味をもつわけでもなく。ほとんどの高校生がそうだと思うんですけど。
でも、本質に目を向けるというか、なぜこの数式になるんだろう、という視点に立つと興味がわいてきたんです。そこから意識が変わりました。
逆に、そこが分からないと本当の勉強じゃないんだということが、CUBEの4年間で染みついて分かりました。

佐藤

法律でも数学でも、何でもそうですよ。答えがあっていることが大切ではなくて、なぜそうなのかを考えて理解すること。分からないとすぐに答えを見ちゃう人が多いけど、それは一番ダメ。なぜ答えが違っていたのかを見つけることが大事なんです。

出会った人みんながキラキラと自信をもって行動しているから、こちらも同じ思考になっていく。

Q.
学部内インターンシップにもたくさん参加していますね?そこで得たものとは?
竹谷

上海で現地の学生と議論したりビジネスマンに話を聞くとか、ベトナムでメガネの市場調査をするとか、おもしろい経験をさせてもらいました。

とくに刺激を受けたのは、ベトナムのインターンシップ。日本のメガネ屋さんから、ベトナム進出のための戦略を考えるというテーマをもらって、街頭インタビューや企業訪問、最終的には社長の前でプレゼンをさせてもらいました。
現地の学生と一緒に動いたのですが、私たちはベトナム語を話せないので、お互いに英語や身振り手振りで試行錯誤しながらね(笑)。

日本製のメガネは高級品なので、健康診断で意識を高めて、品質のよいメガネをかけるメリットを説明してはどうか、という提案は興味をもって聞いていただけたのも嬉しかったです。

佐藤

現地の学生と議論し、行動し、提案プレゼンをまとめていくプロセスで、学生は皆、大きな刺激を受けていたと思います。

竹谷

一番おどろいたのは、上海でもベトナムでも、現地の学生が自分の意見をしっかり持っていて、自信があること。
みんなが将来のビジョンを話してくれる。しかも、言葉だけでなく、本当に徹夜しながら勉強したりと本気で頑張っているので、このままでは日本は置いていかれるなと思いました。
上海で働いている日本のビジネスマンは、行動力が半端なくすごい。上海に来たときの決断力も、現地での働き方を聞いていても感じました。

Q.
外に出ていかないと得られない、貴重な経験ですね。
竹谷

もう一つ、NTTのビジネスコンテストにも、学生で参加させてもらえたのはCUBE生だけでした。
IOTを使って社会貢献できる商品やサービスを作るというコンテストで、私たち以外の参加者はメーカーのデザイナーやエンジニアといった第一線で活躍する人ばかり。学生が太刀打ちできるような相手ではなくて予選で落とされたのですが、どうしても悔しくて。後日「もう一回話を聞いてもらえませんか」と交渉して、NTT西日本本社でプレゼンをさせてもらいました。

佐藤

毎年いろいろなことにチャレンジしていたので、他の大学生とは経験値が違う。

竹谷

佐藤先生の紹介で出会う人達みんながキラキラしてて、自信をもって行動している方ばかりなので、自分たちも同じような思考になっていくんですよ。
大手広告代理店の営業マンで、仕事だけでなく料理も建築も写真もプロ並みの方とか。上海に住む日本人で、中国の若者たちをアメリカのビジネススクールに行かせてあげたり、キング牧師の会でスピーチしたという、桁外れの大物だったり。

皆さん、目標にするには偉大すぎるのですが、少しでも近づきたいなと。そこまでの努力はできないけれど、人間ここまで努力したらできるんだと学ばせてもらいました。

自分が勝てる土俵を作り上げて、最終的にはトータルで勝つために。

Q.
CUBEの4年間で、手に入れた力とは?
竹谷

自信がついたことですね。もともとは自信がないタイプだったのですが、頑張ればできると思えるようになりました。これは自分のなかで大きな財産です。

佐藤

頑張ることで、誰でも自分を少しずつ変えていくことができるんです。自分に合ったコーチに出会って、よき仲間、よい環境があれば、もっといろいろなことができるようになる。人間はそういうふうに作られているのだから。あとは自分次第。

Q.
仕事の場面でも、大学時代につけた力は支えとなっていますか?
竹谷

いま配属されているのは、アライアンス営業部といって、パートナー企業と連携して新しいビジネスを作っていく部署。たとえば、光回線を住宅メーカーのサービスとして施主さまに売ってもらうとか。パートナー企業と新しいアイデアを企画して営業していく仕事なので、コミュニケーション力と好奇心を活かしてなんとか頑張れているかなと思います。

佐藤

社員が数万人もいる企業の本社にいるわけだから、優秀な人材がそろっているはず。その中でどう自分らしく戦っていくかだね。

竹谷

そうですね、頭のいい人が多いので、自分が勝てる土俵と勝てない土俵はあります。いま真剣に勉強しているのは英語。今後は国内にいても海外の人がどんどん入ってくる時代。周囲に英語の得意な人は少ないので、いま頑張っておけばチャンスだなと思って。
資格も、マーケティングや統計学など、同期に負けないスピードで取得しています。

佐藤

サッカーでいえば、あいつは足が速いとか、ヘディングが上手いとかいろいろなタイプがいるなかで、自分にはその力はないけれど、ポジショニングと動き出しの速さでは負けないとかね。つねに工夫して努力すれば、戦っていける。

竹谷

そうですね。さらに他の分野でも頑張れば、もっと力をつけられる自信はあります。自分がリードできる分野で頑張って、トータルで勝てればいいのだと思っています。

勤務先や所属部署は、インタビュー当時の情報を掲載しています。
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