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国内インターンシップ(社長カバンもち体験)

社長に一日密着インターン!勇気を出して一歩踏み出したことで、世界が変わりはじめた! 体験者:田路 裕基(とうじ ゆうき)マネジメントコース。カバンの持ち主:株式会社CHINTAI 佐藤社長

訪問した会社

会社名
株式会社CHINTAI
所在地
東京都港区元赤坂
業務内容
賃貸物件の空室情報提供サービス

名刺をうけとる手はガタガタと大きく震えている。「落ち着け、ずっと今日を楽しみにしてきたんじゃないか」。社長室の扉がひらき、社長の姿がちらっと見えた瞬間、もう倒れてしまうのではないかと思うほどだった。ガチガチになった足をなんとか動かし部屋に入った僕を待っていたのは、社長の穏やかな笑顔。その表情を見たとたんに気持ちが落ち着き、僕は半徹夜で考えた自己紹介を披露することができた。その時、自分のなかで越えられなかったハードルは、近づいてみると案外低いのだと気づいた。

高校のころの僕が今の自分を見たら、きっと目を丸くするでしょうね(笑)。

Q
初めての東京、初めての一人旅だったそうですね?
田路

そうなんです。行ったこともない東京に、しかも企業のトップに会いに行くなんて、我ながら大胆な行動に出たものだと思いました。このインターンシップは1年生の2月だったので、高校の時の自分からは考えられない行動だなと。
以前の僕は、考えて考えて結局行動しないようなタイプだったんですよ(笑)。

Q
引っ込み思案だった田路さんが、このプログラムに参加しようと思った動機は?
田路

今から思えば、自分を変えたいと思っていたのだと思います。CUBEでは自分から積極的に行動する学生が多いのですが、中にはその波にまだ乗れないでいる学生もいます。僕も1年生のときはそんなタイプで、興味はあるけど実行に移せないでいたんですね。
でも、先輩たちのイキイキした様子にも憧れていたし、ここで一発、自分を試してみようと(笑)。

Q
「社長カバンもち体験」のチャンスはどうやって手に入れることができたのですか?
田路

だいたい1年に1回、参加者の募集があります。書類審査と面接を通過すると参加することができます。この時は2名の募集枠に何倍もの学生が応募しました。
でも実は、最後まで迷っていて、志望書類をギリギリになって提出したんですが、ほんとにチャレンジして良かったと思います。

「社員は家族のようなもの」。信頼関係があるから、厳しい意見も理解し合える。

Q
当日の朝はかなり緊張したそうですね?
田路

ホテルでも朝早くに目が覚めて、赤坂にある会社に着いたのが集合時間の40分前。仕方ないので会社の周りをぐるぐると散歩して時間をつぶしました。足が痛くなるほど歩きました(笑)。
社長室に通していただく時も、まず秘書の方から名刺をもらったのですが、受け取る手がガタガタと・・・。自分でもびっくりするほど手が震えていました。

Q
企業トップと一日一緒に過ごせるとは、大人でもあこがれます。どんなことを話したのですか?
田路

実は、社員の方にも「羨ましいなぁ」と言われました。社長はとても忙しい方なので、社員でも話を聞くチャンスは少ないそうで、しかも「1年生でこんな経験ができるとはいいね」と言っていただきました。

佐藤社長はとても明るくて気さくな方で、甲南大学出身ということもあり親近感を感じました。
「社員は家族のようなもの。息子や娘だと思わないと、みんなの意見を引き出せないし、自分も素直に意見を言えないから」。と普段からコミュニケーションが大切という話を聞いて、とても感動しました。
僕は、社長というのはもっと雲の上の存在で、社員はその背中を追いかけていくものかと思っていましたが、こういう職場もあるんだと。将来はこんな雰囲気の会社で働きたいと思いました。

Q
社員との信頼関係が大切だ?
田路

そうです。社員の方たちにも社長の思いが伝わっているようで、いい空気を感じました。あるスタッフに「今日のスーツいいね」と社長の方から声をかけていて、後で聞くと「いつもの服と雰囲気が変わると、あいつの中で何かが変わったのかな?と気づけるでしょ」と言われたので、すごいなあと感動しました。

Q
一番印象的だったシーンは?
田路

6~7件くらいの社内会議に参加させてもらいましたが一番びっくりしたのは、人事会議です。
社長や幹部の方々のニコニコした表情が一変して、厳しい意見を横で聞いていると「こんな大事な会議に僕はいてもいいんだろうか・・・」と思ったり。
でも、社長の話は筋が通っていて、内容を知らない僕でも納得できる話でした。企業では目先の問題だけでなく、会社全体のメリットを考えて動くことが求められるのだと学びました。

Q
働くということを実感できましたね。
田路

そうですね。総務部や経理部の方々からも、働くことの意味についていろいろなお話を聞かせてもらいました。
「仕事は、自分のやりたいことだけをやるのでなく、気が乗らない仕事でもその中で自分をいかに奮い立たせるかが大事。働き出したら、自分との向き合い方を問われるから、自分を見つめ直す機会をたくさん持っておくといいよ」と教えていただいて、今の自分がやらないといけないことが見えてきました。
社長にも息子みたいだと言っていただけて、とても嬉しかったです。

一歩踏み出せば、自分を変えるチャンスはたくさん転がっている。

Q
「社長カバン持ち」を経験して、自分のなかで変化がありましたか?
田路

度胸がつきました。今までは人見知りするタイプだったのですが、これをキッカケに一人でどんどん行動できるようになったんです。
2年生になってからも、島根県の海士町という離島で観光産業のお手伝いをするインターンシップに一人で参加したり。
一つクリアすると次は何しようかと、ステップアップできることを探して、できるだけ自分から動くようにしています。

Q
それは、ものすごく大きな成長ですよね!
田路

このインターンシップがいいキッカケになったんだと思います。プロジェクト科目では、佐藤学部長にプレゼンの練習や、物事のとらえ方について鍛えられています。とても厳しいのですが、とても楽しいです。
次は、海外にも行ってみたいと思っています。

Q
最初の一歩をためらっていた田路さんだからこそ、後輩にアドバイスできることも多いのでは?
田路

はい。私がアドバイスしたいのは、「とにかく行動してみる」ということ。
最初は「社長カバン持ち」の選考に残ってしまって、内心どうしようかと思いましたが、ここで行動しないときっと後悔するだろうと思って踏ん張りました。

きっと自分を変えるチャンスを探していたのだと思います。それで行動してみたら、意外に自分にもできた。その後はどんどん動くだけでした。

Q
最後に佐藤社長に伝えたいことはありますか?
田路

お忙しいなか、大変貴重な経験をさせていただき心から感謝しています。別れ際に「僕の息子みたいだ」と言ってくださったことがとても嬉しかったので、もっとCUBEで努力して成長した自分をいつか見ていただけたらいいなと思っています。

1日のスケジュール

10:00 出社、11:00 人事委員会、12:00 昼食、13:00 会議、15:30 来客との面会

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