HOME > 学びが変わる > 初代学部長メッセージ > CUBE四期生へ
CUBEは2009年に開学し、3年が経ちました。今年は、CUBE完成年度と言われ、この4月で1学年から4学年が揃い、学生数も約800名になります。また、一期生としてこの学部に入学した現4年生は、今年、就職先を決め、来年は、いよいよ社会人となります。皆さんは、縁あってこの学部に入学することになりました。この学部で4年間を過ごし、沢山の思い出を作り、人間的に成長し、4年後に社会に巣立つことになります。
思い起こしてみると、皆さんのご両親が大学に進学された頃、大学進学率は35%くらいで、大学生は大学で勉強をあまりしなくても、それなりに就職ができ、社会人として人生を全うすることがそれほど難しい時代ではありませんでした。経済は成長し、大多数の人にとって、給料は、そして生活は、毎年良くなっていきました。それから30年余りが経ち、日本を取り巻く状況は大きく変わりました。10年前、20年前の優良企業が経営危機に陥り、国内市場が縮小し、製造業に止まらず小売りや流通業と言った普通の企業までが海外進出せざるを得ない、そして大学生の1/3が未就業者となる、そんな時代が来つつあります。
このように企業や社会の先行きが不安定になる中、若い人達は、どうしたら、次の時代を生き抜いていけるのでしょうか。それはいわゆる有名企業に就職することではなく、どんな企業に就職し、どんな職種に就いても、どのような状況変化に直面しても、生き抜くことのできる対応力の高い人材に育つことなのではないでしょうか。真に安定した人生は、安定した企業に就職することではなく、自分の力を高めることでしか得られないと思います。
皆さんがこれからの4年間を過ごすCUBEは、既存の大学・学部とは異なる教育の実現を目指して設立されました。普通の多くの大学と異なり、CUBEでは勉強させられます。勉強する環境があります。但し、勉強するのは自分です。その学びも、受験勉強とは大きく異なります。皆さんはこの環境を活かし、この4年間、CUBEで学び、人間的に成長し、残りの人生を少しでも自信を持って生き抜いていけるような人物になれるよう最善の努力をして下さい。我々教職員は、皆さんの成長を期待し、最大限、皆さんの手助けをするつもりです。