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CURRICULUM 人を育てる仕組み

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農業インターンシップ

生産から販売まで、農業の現場を体験!!農家の人の価値観に学び、チームワークに悩んで得たもの。 体験者:金子 隆耶(かねこ りゅうや)。インターンシップ先:三重県大台町、特定非営利活動法人みやがわ森選組

インターンシップ情報

体験期間
2012年4月~11月
内容
お米の生産:耕うん、田植え、草刈り、収穫、精米。
販売計画:企画立案、プレゼンテーション実施

都会の僕らの方が、ぜんぜんダサイじゃないか。

Q
このインターンシップに参加しようと思ったきっかけは?
金子

実は、農業に興味があった訳ではないのですが、自分のなかで「何か行動しなくちゃ」と思っていた時にこのプログラムのことを知り、軽い気持ちで参加することにしたんです。
ただ、自分が農作業なんかできるのか、農業のことを知らないのに販売計画まで立てられるのか、という不安はありました。逆に、生産から販売計画までを自分たちで行う第六産業を体験できることには、かなりワクワクしました。
インターンシップを終えた今は、こんなにも自分の価値観が大きく変わるとは思ってもいなかったです。農業や田舎に対するイメージもガラッと変わりました。

Q
農業や田舎に対するイメージは、どのように変化しましたか?
金子

こんなこと言ったら怒られるかもしれないですが、田舎に住んでいる人って、どちらかというと世の中の流れから遅れていてダサイというイメージがあったんです。でも、実際に一緒に過ごしてみると、世の中のことを知らないのは僕らの方だということが分かりました。
都会に住んでいる人よりも、断然カッコイイ!なんというか、生きる力に満ち溢れているというか、生きざまそのものがカッコイイんですよ。

それに、農業ってしんどくて収入も低いし、割に合わない仕事だと思っていたんですが、いろいろな人に出会って話を聞いたり、自分で勉強していくうちに「農業も捨てたもんじゃないな」と思い始め、どんどん魅かれていきました。

Q
田舎の人たちが断然カッコイイとは、どんなふうに?
金子

僕たちは、パソコンや携帯で何でもすぐに調べたり、買い物もできて便利だと思っていましたが、田舎の人たちはそんなものがなくても本当にいい生活を送っているんです。その時に必要なものを必要な分だけ手に入れる。それを「小欲知足」ということも教えていただきました。
同時に、僕たちの生活は、いろんなものに支えられ助けられて成り立っていることも実感しました。米作りだって、これだけ多くの人たちが働いてやっと収穫できる。この方たちがいないと自分はご飯を食べることもできない。そんなことも知らなかった自分が情けなくなりました。

Q
出逢った方々の影響が大きかったのですね。
金子

そうですね。まず、農業団体の職員である岡本さんには農業のことだけでなく、たくさんのことを教えていただきました。岡本さんのおかげで、途中であきらめることなく最後までインターンシップを頑張りぬけたと、とても感謝しています。

それから、農作業をいつもフォローしてくださった栗谷さんと寺浦さん。この方々はかなり高齢なんですが、本当に元気!動きは間違いなく20代でした(笑)。作業の動きに無駄がなくて素早いんです。僕たちが1つの稲を刈る間に、お二人はもう2~3つ終わっているという感じ。多分、今までの経験からどういう動きが一番いいのかを分かっておられるのでしょうね。

ケンカを繰り返しながら本音をぶつけあって、良いチームへと成長。

Q
チームのなかには、友人も多かったそうですね。
金子

はい、いつも一緒に話したり、ともに行動する友だちが想像以上に多かったんです。仲がいい反面、友だち同士だと慣れ合いになってしまうんじゃないかとか、真剣に取り組むときに妨げになるんじゃないかという不安はありました。
僕たちは自分も含めてですが、良くいえば個性が強い、悪く言えば変人(笑)。各人が考えていることややりたいことがバラバラすぎて、本当に大丈夫かなとは思っていました。

Q
一時は大げんかになったそうですね。
金子

はい、あやうくチームが解散しそうになりました(笑)。
原因は、このインターンシップに対する目的・目標がそれぞれに違っていたことが元々の始まりだと思います。農村生活がしたい人、米作りがしたい人、販売計画が立てたい人・・・。そこが違えば、作業に打ち込む熱意や時間のかけ方も変わってくるのは当たり前です。
みんなの仕事の進捗具合がバラバラだったり、決めたことに対する理解度も違ったりで、一時は「私がやめる」「僕がやめる」とけんかの連続でしたね。

Q
最終的にはどのように収まったのですか?
金子

朝7時半から全員が集まって、それぞれが思っていることをぶつけ合いました。お互いに他人が思っていた不満をシェアすることができたこと、それから数人のメンバーがみんなの意見をしっかりと聞き、それを理解したうえで個々に伝えてくれたことが助けになりました。
その時に思ったのは、人に自分の考えや思いを伝えることの難しさ。言葉遣いやタイミングも、一つ間違えると相手にはうまく伝わらないことを知りました。僕はいつも言葉遣いが悪いとかきついと言われていたんですが、最近は少しはましになってきたと周囲から言われるようになりました(笑)。

Q
それでも、最終的には学生コンペで受賞しました。
金子

はい、兵庫県の学生コンペで、最優秀賞と西日本電通賞をいただくことができました。
コンセプトから収支計画まで、学校で朝から晩まで話し合って考え尽くしました。何回も案を出し合って、それは違う、あれも違うと議論して、それでも何が良くて悪いのかも分からない。まさに暗中模索(笑)。それでも、荒削りながら少しずつ形になっていく感じがとてもおもしろかったです。
やはり、一番のきっかけは、あの大げんかでしょうね。あれから、みんなの仕事に対する姿勢がかなり変わりましたから。

受賞した販売計画をぜひ実現させたい。チームメンバーを追加して計画中!

Q
あまりにも多くのことを学ぶことができましたね。
金子

本当にいい経験でした。農業団体の岡本さんに「常に人のことを見ろ」と教えていただいたことが印象的です。次の行動をスムーズに起こすためには、人の動きを見ておくことが大切だと。それもただ「見る」のではなく、観察するように「観ろ」と言われました。チームワークを考えるうえでも大切なことだと思います。

Q
インターンシップを通して、自分の中で変化がありましたか?
金子

今までは、大学を卒業したらどこかの企業に就職することを考えていましたが、もっといろいろな世界を見たくなりました。海外にもどんどん飛びだして、いろんな経験を積もうと思い始めたし、就職の考え方も変化しました。今までなら考えられなかったのですが、農業関係の仕事も良いかなぁと。そういう意味では、選択肢の幅が広がったように思います。

Q
これからチャレンジしてみたいことは?
金子

まず、自分たちが考えた販売計画を実行しようと思っています。せっかく賞までいただいたプランなのに、このままだと夢物語で終わってしまう。本当に実現させてこそ、販売計画のおもしろさを味わえると思うので、今は新たなメンバーを追加して新チームを結成し、プランを練り直しているところです。

それから、農業インターンシップに参加する学生を増やしたいですね。今回、実際に農業を体験してみて、農業の現状や問題、そして可能性を感じることができました。机上の勉強だけでは学べないことがたくさんあって、その経験が自信へとつながっていくと思うので、ぜひ、たくさんの人に経験してもらいたい。体験してこそわかるということを自分自身思い知ったので、農業インターンシップを広めていきたいと思っています。

インターンシップの流れ

4~5月 耕うん、水を引く。5月半ば 田植え。6~8月 草刈り。9月 刈り取り。10月 精米、販売計画プレゼン。