授業の中でご講演いただいた鷲尾様はプリキュアシリーズの生みの親と言われている方です。長年ヒットし続けているプリキュアシリーズを製作した方から直接お話を伺えるなんて、昔から大のアニメファンである私にとっては夢のような時間でした。
ご講演ではプリキュアシリーズを製作する事になったきっかけ、作品に込める思い、そして幼児向けアニメーションが生み出す影響力など、『アニメーション』というものが私たちのもとに届くまでの流れを詳しく聞くことができました。
アニメーションを製作するということは多くの人と時間、莫大なお金が動く一大プロジェクトであることが深く理解できました。
中間発表ではグループに分かれ、既存のアニメーションを一つ選んで徹底的に掘り下げて調べました。
グループ内ではそこそこ頑張れたと思っていた中間発表でしたが、聞いてくださった東映アニメーションの方々から沢山の厳しいご指摘を貰うことになってしまいました。私たちは、たまたま同じアニメを選択したグループとの差を付けることを意識し過ぎたあまり、結果的にまとまりのない発表内容になってしまっていたのです。
最終発表の課題は『原作・オリジナル問わず、ターゲット層に与える文化的な意義とビジネスリクープを達成するアニメーション企画を考える』というものでした。私たちのグループでは原作の実績・知名度がその後の成否に大きく影響することや、スポーツには視聴者の関心が集まりやすいこと、ちょうどパリパラリンピックが話題になっていたことなどを踏まえ、その他の時事問題にも目を向けながら、題材選びにかなりの時間をかけて議論しました。漫画を原作とするアニメーションの成功例も詳しく調査しましたし、中間発表で指摘を受けた点にも注意を払いました。
みんなで考え抜いた末、最終的に私たちのグループは車いすバスケットボールをテーマにした漫画をアニメ化する提案を行いました。この提案については東映アニメーションの方にも好評で大変嬉しかったです。
私はCUBEを卒業したらエンターテイメント業界で仕事をしてみたいと思っています。そしていつかアニメーション制作に携わり、アニメのエンディングロールに自分の名前を載せたいという夢があります。そんな私にとって、今回のプロジェクトはこれ以上ないほど楽しく充実した時間でした。実は私の両親や妹もアニメ好きなので、家族からもとても羨ましがられました。
授業で味わった大変貴重な経験や緊張感は、私の強みとして私の中に残っていますし、将来の夢への思いもさらに強くなりました。
自分の「好き」の先にある夢を叶えられるように、今回の経験を活かしてこれからも頑張っていきたいと思います。
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