「丹波市フィールドワーク」体験記
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フィールドワーク

「丹波市フィールドワーク」体験記

Profile

中筋さん
兵庫県丹波市
主体的に働き暮らす
自立型キャリアと地域マネジメント

このフィールドワークに参加されたきっかけを教えてください。

中筋

続くコロナ禍で活動が停滞していたこともあり、学生時代に何かにチャレンジしたいという気持ちは常に持っていました。「主体的に働く」「主体的に暮らす」とは一体どういうことなのか気になり、「直接その環境に身を置いて学ぶことができる」というこのフィールドワークに参加しました。アルバイト先で取り扱う美味しいお菓子は、実は「丹波市」発だということも、なんとなく丹波を身近に感じたきっかけかもしれません。

現地ではどのような活動をされましたか。特に印象に残っている体験はありましたか。

中筋

レストランや幼稚園、酵素風呂なども手広く手がける農園に宿泊して、マネジメントのコツについて教えていただくほか、農作業体験をしました。また、「みわかれマルシェ」という地元のマルシェに参加もしました。特にマルシェでは代表者の清水健矢さんにお話を伺った上で、インスタグラムのストーリーを活用した広報活動、厳選された商品の良さをより深く伝えるための「マルシェツアー」、その他アンケート調査などを企画し実行しました。

その活動を進める中でとても印象的だったのは、出店者のお一人おひとりが、「自分の“好き”」をそのまま仕事にして活動していらっしゃって、皆さんがとてもイキイキされていたことです。また、そのうえで、さらにその人たちどうしがつながって盛り上げていく相乗効果は、このコミュニティならではだと感じ、今まで見聞きしたことのなかった暮らし方に感銘を受けました。

FWを進めるにあたり苦労されたことはありましたか。

中筋

マルシェでは、野菜のほか、竹細工やはちみつ、化粧水などさまざまなジャンルから丹波の特産品が扱われていたのですが、コミュニティが出来上がっているからこそ、私たちが外から広報を手伝うことの難しさや、コミュニティに新規参入する大変さを少なからず感じました。今回は初回でまだまだ大きな成果は感じられませんでしたが、いろいろと試行錯誤させていただいた甲斐はあったと思うので、今後も引き続き、マーケティングのお手伝いをさせていただければと考えています。

FW先での新しい出会い(人・もの・場所)はありましたか。

中筋

今回の授業での一番大きな収穫は、「自分軸で生きる」考え方に出会えたことです。丹波で生活されている方の多くは、「自分の“好き”」を突き詰めて提供しておられ、受け手もまた、それを素直に受け止め、一人ひとり、一つひとつの産品の個性を尊重するあたたかい姿勢を感じました。中学・高校と何度か短期間ですが留学した経験もあり、異なる生まれ育ちの人どうしがお互いを尊重し合う「多文化共生」の考え方にも似た感覚があるかもしれません。学生をしている今の環境やこれまでの生き方の中では、流行りや人気に流されたり、自分の見た目や考え方を寄せてしまったりということがありましたが、丹波の方々は違い、「自分軸」を大切にされていて、今まで当然だと思っていた「なんとなく周りにあわせる」という考え方が、良い意味で覆された思いです。

このフィールドワークを通して学んだことや今後の目標を教えてください。

中筋

「好き」に軸を置くこと、「好き」でお金を稼ぐこと、「好き」なもので生活をすること。丹波市にはそれを受け止めてくれる環境があり、「自分軸」を探して行きつく場所なのかもしれません。「何歳になっても、いつからでも挑戦できる」、「選択肢は一つではない」ということを教えていただきました。自分の「好き」なものが何なのか、まだ具体的には見つかっていませんが、この出会いを大切に、引き続き丹波市のプロジェクトに関わりながら(もしかしたら住みながら?)、「自分軸」を見つけることが今後の課題です。

後輩のみなさんへひとこと

中筋

少しでも「面白そう」という気持ちが沸けば、ぜひ行動してみてください。やりたい気持ちを大切に、積極的に動いてみることで必ず得られるものがあります!

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