~日常の生活や授業から着想を得て、卒業研究へと至る道のり~

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CUBE DIARY

~日常の生活や授業から着想を得て、卒業研究へと至る道のり~

2025.02.17

「人を幸せにする接客」を追究!

こんにちは、マネジメント創造学部4年生の武内蒼斗と申します。

皆さんは、日々の生活や学校生活の中で、どのような考えを持って過ごしていますか?

今回は、私が日常のさまざまな経験に転がるヒントから着想を得て卒業研究を完成させるまでの道のりをご紹介します。日々の気づきがどのように研究のテーマへとつながるのか、その道のりをお伝えすることで、4年生になったときの研究テーマ選定はもちろん、大学生活、将来社会に出た際の過ごし方で役立つヒントになればと思います。

はじめに

私は大学に入学し、給与と同時に何か自分の学びになるようなアルバイトをしたいという考えで、マニュアル化がしっかりしており、接客マナーを学ぶことができるユニクロで働くことを決めました。お客様の行動に基づいて売場を作ることや接客を行うなど、経営に関わる基本的な業務を経験しました。一方で、学業においてもマーケティングを専攻しており、授業で学んだことをアルバイトの実務と重ね合わせることで、理解を深めることができました。このようにマーケティングの分野では、教科書で学ぶだけではなく、それを実際に実践してみることで、ようやく知識として吸収されるのだと気づくことができました。

研究テーマ選定に至るまで

こうした背景から、研究でも取り組みたいことは自然と決まっていたように感じます。特に、「ユニクロ」「接客」「販売員」というキーワードは常に自分の中にありました。しかしながら、それらのテーマが広すぎて、本当に何を追求したいのか具体的な方向性を定めることに苦労しました。思い悩んでいる最中、並行して受講していたマーケティングのプロジェクト科目で、「Well-being(心身ともに健康な状態)」と、それを測定する「PERMA理論」というキーワードを先生から教わりました。これらの概念は近年問題視されている人々の働く幸福度やカスタマーハラスメントとも関連すると感じ、研究テーマに組み込むことを決めました。

最終的には「人を幸せにする接客〜ユニクロスタッフと顧客の本音から探る最適な接客スタイルの考察〜」というテーマを設定し、販売員と顧客の双方が幸福を感じられる接客とはどのようなものかを探ることにしました。日々の経験の中で得たヒントを活かし、具体的な研究課題へと落とし込むことができたのです。

ユニクロスタッフへのインタビューから、販売員は顧客からの感謝の言葉に喜びを感じ、それが次なる顧客ニーズに応えようとする原動力につながっていることがわかりました。また、顧客へのアンケート調査で、販売員のニーズに対する柔軟な対応が、顧客の喜びにもつながっていることが示されました。特に、試着室でのコミュニケーションは、顧客と販売員のパーソナルな関係性を築くきっかけになり得るのではないかという気づきが得られました。

おわりに

私は大学生活を通じて、日々の経験や気づきを大切にすることが将来的な課題設定やキャリア選択においても重要であることを学びました。アルバイトの実体験と学問の知識を結びつけることで、単なる業務の繰り返しではなく、販売員としての意義や課題を見つけ出すことができました。皆さんも、日々の生活や経験の中から新たな学びを見つけ、実践的な科目の多いCUBEで自分自身の成長につなげてみて下さい。

(マネジメント創造学部 4年次 武内蒼斗)

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