学生選書ツアーとは学生のみなさんに、メディアセンター(図書室)に置く本を直接書店で選んで頂くイベントです。学生のニーズを取り入れた蔵書構成にし、親近感を持って頂くこと、参加者同士の繋がりを作ることを目的として、毎年前期・後期に開催しています。今回、実際に参加された北さんにお話を伺いました。
【Q】なぜ参加しようと思いましたか?
北:私は今回で2回目の参加です。初めて参加した時は、ライブラリ・サーティフィケイトの要件を満たす為に友達と参加しました。自分の選んだ本は夏休みに借りて読みました。2回目に参加したきっかけは、図書館長の杉本先生が授業内で紹介していた事と、メディアセンターでスタッフから声をかけて頂いた為、参加を決めました。
【Q】参加した感想をお聞かせ下さい。(印象深かったことなど)
北:参加してみると、夏休みのシンポジウムで知り合った4年生の先輩や、同じ学年の初めて出会った学生がいて、どのような本を選んだか、自分の担当教員のことなど、仲良く話ができて楽しかったです。メディアセンターには必要な分野の本がとても充実していますが、種類によっては、読みたい分野や著者の本が見つからないことがあります。社会人になると本は自分で買う必要がありますが、学生選書ツアーを活用すれば、予算内で好きに選ぶことができます。参加してみて、学生にとってかなり贅沢なイベントだと思いました。メディアセンターをより多様なものにする為、これからも続けて欲しいということと、より多くの学生が積極的に参加して、この機会を活用して欲しいと感じました。
【Q】選んだ本の中でオススメの1冊と簡単な理由を教えて下さい。
<オススメ本>
【タイトル】 子どもの心の育てかた
【著者】 佐々木正美
【出版社】 河出書房新社
北:この本は選書中にたまたま見つけた本でした。子供の時に作られた基本的な心は、大人になってもそうそう変わるものではないと私は考えています。また、心というものは甲南学園創立者の平生釟三郎先生が甲南で一番大切に育てたいと考えていたものでもあります。自分と比較して足りない要素を探してみたり、将来自分の子供と話せるようになった時の参考にしたり、仕事やプライベートで子供と接する時に役立ちそうな一冊です。時間の空いた時に面白く読めそうな本だと考えて選ばせて頂きました
北さん、本当にありがとうございました。
皆さんも、ぜひ選書ツアーに参加して面白い一冊をみつけてみませんか?
📚図書館長(杉本喜美子先生)よりひと言!
学生さん達と一緒に選書ツアーに参加でき、楽しかったです。「どのような本を読みたいか」は、その人が何に関心を持ち、何を目標に生活し、何を大事だと思うか、など、普段は内に秘めていることを理解する鍵になると思います。表に出てくる「言葉」だけでは、学生さんたちの何ほどをも理解できていないなと思う瞬間でもありました。
じっくりと様々なカテゴリーの前を散歩すると、緊急性はないが心から知りたかったことに気付き、余裕をもって生きることの大切さを痛感しました。みなさんにとって、甲南大学図書館にある本が、心の栄養となりますように。
《参加学生》
・北勇紀さん・日沖皐月さん・田中萌々さん・西山天美さん
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