「心」から生まれる消費で「もったいない」を減らせるか?-卒業研究プロジェクトのご紹介-

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「心」から生まれる消費で「もったいない」を減らせるか?-卒業研究プロジェクトのご紹介-
CUBE DIARY

「心」から生まれる消費で「もったいない」を減らせるか?-卒業研究プロジェクトのご紹介-

2022.02.10

マネジメント創造学部の4年生全員が取り組む「卒業研究プロジェクト」。
今回は、小丸莉奈さんに自身の研究についてご紹介いただきます。

授業の概要
4年間の締めくくりとして、自ら深く知りたいテーマを設定し、調査・研究を行います。
ざっくりとした研究の流れは、①研究テーマを選ぶ ②仮説を立てる ③仮説を検証する ④結果と考察をまとめる、の4ステップです。

①アルバイトでの問題意識と、CUBEでの学びを組み合わせてテーマ選定!
私は、「応援消費でフードロスを解消するためには」というテーマで卒業研究を行いました。このテーマ選定には、2つの理由があります。
まず、アルバイト先のカフェで、人気商品である美味しいドーナツが売れ残った日に、初めて大好きな商品を自らの手で廃棄しました。ゴミ箱の中にあるまだ食べられるドーナツを見ると、フードロスが一気に自分事に感じられました。

(かりっとふわっとした食感が大人気のドーナツ)

(ゴミ箱に棄てられてしまったドーナツ)

また、CUBEで、消費者心理を活用したマーケティングについて学び、売り手側の考える販売戦略によって商品の魅力が何倍にもなることを実感し、その面白さに惹かれました。このように、興味を持った2つの要素を組み合わせて、研究テーマを考えました。

②仮説の導出
フードロスに対する企業や自治体などの取り組み事例を調べたり、応援消費にまつわる論文を読んだりしながら、自分なりに仮説を導出しました。さらにアンケートで、どんな売り方であればドーナツを応援消費したくなるかを様々な角度から質問し、この結果も基にして、仮説を完成させました。

③店頭実験で仮説を検証!
アルバイト先のご協力のもと、5日間毎日売り方を変えながら、どのような売り方をすればドーナツの購入個数が増えるのか実験しました。

(5日間の販売方法)

しかしここで、日ごとの来客数の差が大きく、店頭実験だけでは十分な検証ができないという課題にぶつかり、お客様に追加でアンケート調査を行いました。
十分な数の結果を得て、仮説検証が完了し、フードロスに対する応援消費の促進には「商品の魅力」と「生産者の魅力(想い・こだわり)」の2つの魅力を、消費者に届くよう伝えることが有効であるという研究結果を完成させることができました。

1年を通じて、同じプロジェクトに所属するメンバーの研究も聞いていてとても面白く、そこでアイデアを得たり、先生やメンバーからアドバイスをもらったりする時間が研究の内容を深めてくれたと感じています。

「卒論」と聞くと、堅く、難しいイメージを持ってしまうかもしれませんが、CUBEで取り組んだ卒業研究プロジェクトは、知りたかったことを存分に学べる楽しい時間でした。
ぜひCUBEで、「好き!」をとことん深めた学びを楽しんでください!

 

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