渡航が難しい状況でも、オンライン留学なら国内にいながら海外提携校の授業の受講や学生との交流に挑戦することができます。
今回は、マネジメント創造学部が独自に協定を結ぶアメリカの非営利教育財団であるSAF(Study Abroad Foundation)が提供する夏期オンラインプログラムに参加した、3年生の角谷奏さんのレポートをお届けします。
私は約2週間SAF分野別短期研修の「シドニーで学ぶスポーツマネージメント」というプログラムを受講し、オンライン留学を経験しました。留学をしたいという気持ちはあったものの、長期間日本から離れ、夏季休暇という大事な時期に就活ができなくなることに不安を感じていました。さらに、コロナウイルスの影響で海外に行くことも難しくなりました。そのため、国内で毎日英語に触れる機会を作れないかと考えていたときに、オンライン留学という選択肢を知りました。講義内容もスポーツに関連することで興味があったため、自分にピッタリなプログラムだと思い、このプログラムを受講しようと思いました。こちらでは、オンライン留学を通して感じた私の感想や学んだこと、CUBEでの英語学習が役立った点などについてお伝えしたいと思います。
本プログラムでは、各テーマ別にゲストを招いて講義を受ける「レクチャーセッション」、テーマ別にオーストラリアと日本の文化を比較して学ぶ「カルチャーセッション」、セクション後の「振り返りセッション」 、意見交換を行う「ディスカッションセッション」、バーチャルで様々な場所へ訪問する「バーチャルアクティビティ」、最後にプログラムの集大成となる「グループプロジェクト発表」で、構成されていました。ただ聞くだけの受け身の授業ではなく、グループワークや意見を出す機会が多くありました。また、講師の方々がとてもフレンドリーで色々と声掛けをしてくださり、気軽に質問しやすい雰囲気でした。ユーモアのある方が多く、楽しく授業を受けることができました。さらに、毎回の授業は録画されているため、授業を何度も聞き直すことができました。英語力を向上できただけでなく、授業内容をより深く理解することができました。
CUBEの英語の授業では「ディスカッション」や「プレゼンテーション」をする機会が多く、ディスカッションセッションの際に大変役に立ちました。「ディスカッションセッション」では約30分間で意見を出し合い、みんなの意見をまとめ、発表しました。初対面の人同士で組んだグループで制限時間内に意見交換や結論を出すことは非常に難しかったですが、積極的に意見を発言し、時間配分や役割分担を行うことで、活発な議論を行うことができました。またCUBEで培った、問題を深く掘り下げるクリティカルシンキングや多角的な視点で広く考えるラテラルシンキングによって、より深い議論を進めることができました。
オンライン留学を通して、日本とは違ったオーストラリアの文化や価値観、考え方について学ぶことができました。特にスポーツにおける人種的公平性の授業はとても印象に残っています。オーストラリアは多民族・多文化国家のため、人種的な問題についてとても関心が高く、日本とオーストラリアとの人種差別の問題意識の違いにとても驚きました。この経験から、物事をいろんな角度で捉えることができるようになり、視野を広げることができました。また、毎日英語に触れることができたことによって、英語力を格段に伸ばすことができました。プログラム開始当初は、自分の言いたいことを英語でどう表現して良いか分からず苦労しました。「知っている単語がとっさに出てこない」という現象が何度も起きました。この経験を通して、「知っている」と「使える」とでは大きな違いがあるということに気付きました。そして、そのためにはアウトプットが非常に大切だということを学びました。
このように、コロナ禍ではありましたが、オンラインを通して外国に実際に住んでいるさまざまな方々とつながることができ、英語や異文化を学ぶ良い機会になりました。オンライン留学は、ビザ発行や引っ越し準備、コスト、時間などを抑えることができ、留学へのハードルがとても低いと思います。私のように、英語スキルに不安があったとしても、オンライン留学を通して自信を持てるいいきっかけになると思います。
是非オンライン留学を一度経験してみてください!
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