2月の一般入試も終わりました。合格通知を受け取り、新しくCUBEの一員になった皆さん、本当におめでとう。
さて、これまで数多くの人から「マネジメント創造学部って何を勉強する学部なのですか?」という質問を受けました。今日はもう一度私なりの回答を書きたいと思います。
まず結論から言うと「問題解決力を学ぶ」ということです。
普通でしたら、「経済を学ぶ」や「法律を学ぶ」です。CUBEは違います。人は「XX学」という既存の学問の枠組みにどうしても入れたがりますが、CUBEは枠組みを入れ範囲を狭くすることを選びませんでした。なぜ違うのか。
世の中の事柄は全て、複雑な要素が絡み合って発生しています。金融危機、環境問題、政治、紛争、どれも一つの知識だけでは解決できないことは、皆さん、よく理解していると思います。
つまり、ある特定の知識を積み重ねるだけでは解決しえない問題が多数存在します。
では何が必要かと言うと、「問題を解決するための独自の知識や思考法」です。
例えると、世の中の事象というのは、人間の体に置き換えることができます。人間の体は、さまざまな器官や神経が複雑に組み合わされている。ただ熱が出るということも、ウィルスや炎症などいくつもの原因があります。この診断の際に、内科や外科など個別の診断が必要です。
社会の問題解決も病気の治療と同じではないでしょうか。そこには、経済の知識も必要でしょう、経営やITの知識も必要不可欠です。社会を治療する、このようなことを、コロンビア大のジェフリー・サックス教授は「臨床経済学」と言っています。
現代は、複雑でかつ急速に進展しています。学生時代に学んだ知識が、社会に出る頃にはすでに陳腐化していることもあります。また、これまでの正解が通用しなくなってきています。
したがって、これから皆さんに求められているのは、ある時点でのピンポイント的な知識ではなく、生涯にわたって必要な力、具体的には、「問題解決のための総合的な思考・論理的構成力」です。
これがCUBEの学びの姿です。
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