リサーチフェスタとは、文系・理系を問わず、高校生と大学生、大学院生がともに自由討論形式で自分たちの「研究」や「活動」について発表、議論する、甲南大学独自のイベントです。木成先生の研究プロジェクト「『体験』行動経済学」から参加したチームの中で、川上真凛さん 、島田一毅さん、島田渚さん、泉口龍さんのチームがビッグデータ賞を受賞しました。今回は各メンバーの喜びの声と代表者の泉口さんのインタビューをお届けいたしますので以下をご覧ください。
【メンバーの喜びの声】
川上 真凜 さん
このような賞をいただき、とても光栄で嬉しく思います。知り合いからたくさんのアンケートを集めるのは大変でした。また、回帰分析の結果が思うように出ず、それにより発表方法をどうしようか悩んだりもしましたが、チームメンバーや木成先生の協力のおかげで成し遂げることができました。ありがとうございました。
島田 一毅 さん
このような賞をいただき、ありがとうございます。データを集めることは、チームのみんなと頑張って集めました。データ分析では先輩方が理解できるまで説明してくださったのでプレゼンでも途中で途切れることなくスムーズに進めることが出来ました。チームの皆さんや木成先生に感謝を伝えたいです。ありがとうございました。
嶋田 渚 さん
この度は、ビッグデータ賞にて表彰して頂き、誠にありがとうございます。リサーチにあたり、データ収集、分析が1番の難題でした。膨大なデータを元に、最も必要で重要なものを正確に見分ける判断力が求められました。木成先生からのアドバイスをもとにチームで試行錯誤した結果、このような素晴らしい賞をいただくことができました。また、今年度はオンラインでの開催でしたが、たくさんの方々のサポートのおかげでとても充実したものになりました。ありがとうございました。
行動経済学の基礎を講義・演習・発表を通して実践的に学ぶことができるからです。人間の心理的な側面が経済活動に与える影響を調べるために講義で行動経済学の基礎を学ぶと同時に、アンケート調査を実施し、分析結果をまとめて甲南大学リサーチフェスタにおいて報告するといった一連の実践活動に興味を持ちました。
コロナウイルスの影響によって、大学内でのインタビューや友達に聞くといった実地調査を図ってのデータ収集が難しかったです。この状況に対応するために、アンケート回答者が簡単に回答できるように端的な質問文章を用いた調査項目を考え、SNSを通じてアンケート調査を行いました。結果、回答を122名の方から頂くことができました。
分析結果やわかったことについて自信をもって提案することが大切であるという先生からのアドバイスが印象に残っています。データ分析の結果、自分たちが予測していた傾向が見られず、イースタリンとジマーマンが実施した幸福に関する先行研究にも見られない結果にたどり着いたため、発表の構成をどのようにするか、結論をどのように伝えるのかについてグループで悩みました。その際に先生から上記のアドバイスをいただき、堂々と発表することができました。
オンライン授業では「もうちょっと」がポイントであると考えます。学ぶ側の生徒は対面授業とは違い、自らの裁量によって学習に取り組める、いわば自由度の高い学習環境に置かれるため、自分から意識して「もうちょっと」の興味や学習意欲を大切にすることが必要だと思います。
幸福度や楽しさは時間とともに飽きて、逓減するというヘドニックトレッドミル現象と結婚に向けて幸福度が上昇するというカップルの幸福度の研究事例から、「付き合った期間は幸福度に影響を与えるのか」をテーマに取り組みました。発表においてはリサーチフェスタで設けられた5分間の発表時間の中で、伝わりやすさを意識し、表や相関図などビジュアル面での工夫をしました。また幸福度という抽象度の高い指標を扱っていますが、データ量も学生や社会人を対象に122名からのアンケート回答を確保することができたので、このような点が評価されたと考えています。
コロナウイルスの影響によって学生間の対面による実地調査ができませんでした。そのような中で行ったSNSを用いたアンケート調査によるデータ収集や資料作成、データ分析などの経験から困難な状況下においても、代替案を打ち出し、柔軟に行動することの重要性を学びました。またオンライン上でもアンケート回答者が簡単に回答できるように端的な文章でアンケート調査項目の文章を考えたり、表や相関図を用いて、短い時間の中で視覚的に伝わりやすいスライド構成を工夫したりした経験から、端的に物事を伝えるための構成力を身に着けました。
以上、泉口さんからのインタビューをお届けいたしました。本当におめでとうございました!今後のご活躍も期待しております。
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