みなさんこんにちは、CUBEで経済学を担当します、倉本宜史です。
先日まで、横浜、東京と関東へ出張&観光に行って来ました。
いつも福井の写真を紹介すると言ってきましたが、どうやら写真のサイズが大きすぎて貼り付けられないということで、今回の写真は東京タワーです。
今年が50周年ということで、ライトがいつもよりも綺麗ということでした。
(私は「いつも」を見ていないので、比較できませんが、友人がそう言っていました。)
さて、東京タワーがなぜ登場したかといいますと、昨今、色々な話題になっていたからです。
私は、某テレビ局で東京タワーを作ったに多くの専門家がそれぞれの得意な分野で知識、経験、技術を出し合い、そして結束力でもって作り上げたドキュメンタリーをみて、感動したのを覚えています。
そう、前回の私のブログを呼んでいた人はお気付きかも知れませんが、今回もプロジェクト(続き)に関してお話します。
前回はプロジェクトを進めるうちで大切なのは「役割分担」ということまでは話しました。
今日は、役割の振り方について考えます。
これからはまず、物語の前提条件をお話します。そのあと幾つかのパターンに分けて考えます。
[前提条件]
今、あなたはカフェを経営しているオーナーだとします。このカフェはいつもお客さんで賑わっています。
あなたは出来るだけ多くのコーヒーやケーキをお客さんに提供するにはどうしたらよいのかを考えています。
従業員はAさんとBさんの2人です。2人は10時から18時まで8時間働いてもらいます。
仕事の内容として「コーヒーを入れる」と「ケーキを作る」の2つがあります。
[パターン1]
Aさんはおいしいコーヒーを1時間で10杯入れることができます。
Aさんはケーキを1時間で10個作られます。
Bさんはおいしいコーヒーを1時間で5杯入れることができます。
Bさんはケーキを1時間で20個作られます。
ここで問題、「カフェのオーナーであるあなたは、AさんとBさんにどのように仕事を分担しますか?」
(但し、1時間で作られるコーヒーとケーキの数は時間がたっても変わらないとする。)
答えは、「Aさんにコーヒーを入れる仕事を8時間、つまりコーヒーを80杯入れてもらい、Bさんにケーキを作る仕事を8時間、つまりケーキを160個作ってもらう」です。
この考え方は経済学では「絶対優位」と言います。
Aさん、Bさんはお互い相手よりも明らかに得意なものを作ったと言うことです。
では、次の問題を考えましょう。
[パターン2]
Aさんはおいしいコーヒーを1時間で10杯入れることができます。
Aさんはケーキを1時間で10個作られます。
Bさんはおいしいコーヒーを1時間で5杯入れることができます。
Bさんはケーキを1時間で8個作られます。
ここで問題、「カフェのオーナーであるあなたは、AさんとBさんにどのように仕事を分担しますか?」
(但し、1時間で作られるコーヒーとケーキの数は時間がたっても変わらないとする。)
答えは、…これは次回の楽しみにしておきましょう。
みなさん是非考えてみてください。
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