海外に留学したい人にむけた、英語上達のためのマインドシフト(発想の転換)。
第一弾に続いて、さらに英語の実力をつけるための取り組み方をご紹介します。
その1はこちら⇒ http://www.konan-cube.com/system/diary/archives/4943
ポイントは、できるだけ英語で考え、英語で勉強し、英語で暮らしてみること。
特に現地の大学生と一緒に授業を受けたいと考えているなら、英語の基礎的な能力は身につけておかなければいけません。
留学して初日から途方に暮れないために、今できる勉強方法をご紹介します。
・「英語で考える」クセをつける。
・英語そのものを勉強するのでなく、興味があることを英語で勉強する。
・英語は質と量で学ぶ。
・英語の先生をもっと利用しよう。
・英語はソーシャルなもの。コミュニケーションのなかで学ぼう。
■留学のためのマインドシフト06:「英語で考える」クセをつける。
少し英語に慣れてきたら、ぜひ身につけてほしいのが「英語で考える」という習慣です。
難しく聞こえるかもしれませんが、ある程度英語をマスターした人は無意識に行っていることでもあります。
たとえば、以下の文章を読んでください。
The young man went to the park, sat on the bench, took out his lunch, and began to eat.
あなたは、読むときに一つひとつの単語の意味を考えながら読みましたか?
もしくは、文節ごとにかたまりで意味を捉えることができたでしょうか?
かたまりで捉えるとは、たとえば以下のように「/」で区切られた単位で理解するということです。
The young man/ went to the park,/ sat on the bench,/ took out his lunch,/ and began to eat./
全部で19個のワードで構成された文章は、文節で捉えると5つのかたまりになり、
スピードアップできると同時にイメージも沸きやすくなります。
私たちが日本語の文章を読むときは、無意識にそのような捉え方をしているはず。
一つ二つ単語の意味が分からなくても大枠で意味を理解するように読んだり聞いたりしてみる。
そういうトレーニングを重ねていくことで、英語で考えるというクセが身についてきます。
■留学のためのマインドシフト07:英語そのものを勉強するのでなく、興味があることを英語で勉強する。
人間の脳は、興味のあることの方が記憶しやすいものです。
なぜなら、自分の好きなことについて学ぶことは「勉強をやらされている」という感覚ではなく、
「新しいことを知る喜び」になるから。学ぶことが楽しくなると、もっと知りたいという意欲が湧いてくるのです。
だから、英語という言語を勉強するのでなく、興味のある分野について「英語で勉強する」。
そしてさらに、学んだことを誰かに「英語で説明してみる」ことです。
人に理解してもらうためには、情報を編集するプロセスや伝える能力が必要であり、
そういった一連の流れを英語だけで行うことで、総合的に英語の力を養うことができます。
■留学のためのマインドシフト08:英語は質と量で学ぶ。
英語の勉強に限ったことではありませんが、上達するための近道はありません。
特に、英語の力を養う勉強には、質と量が大切です。
「質」とは、ハードルの高い内容を集中して勉強すること。
たとえば、他の授業で読むようなレベルの英文を読むといったもの。
分からない単語を引きながら、確実に理解することが求められます。
その一方で「量」は、とにかく大量の英語に触れること。
子どもむけの本など簡単な内容をたくさん読んで、多少分からない単語があっても辞書は使わずに、
とにかく読み進めることに意味があります。
質と量のバランスをみながら、自分にタスクを与えていくことで英語の基礎的な力は、格段に上がるはずです。
■留学のためのマインドシフト09:英語の先生をもっと利用しよう
英語の先生と話すのは授業のときだけ。
そんなふうに思っている学生が多いようですが、せっかくのチャンスはどんどん活用するべきです。
もし、通っている学校にネイティブの先生がいるなら、なおさらのこと。
きれいな発音とイントネーションの見本がせっかく近くにいるのですから、どんどん話しかけましょう。
廊下ですれ違ったら、天気のことや宿題のことなど、短い会話(スモールトーク)をしてみる。
それを繰り返すうちに、英語でのコミュニケーションに自信がついてきます。
また、日本人の先生であれば、どうやって英語の勉強をしてきたかなど、
同じバックグラウンドだから得られることを情報収集させてもらいましょう。
■留学のためのマインドシフト10:英語はソーシャルなもの。コミュニケーションのなかで学ぼう。
英語は基本的にソーシャル(社会的、社交的)なシチュエーションで使われるもので、
「読む、書く、聞く、話す」という英語の基本スキルは、すべて誰かとコミュニケーションするための能力です。
だから、人との関わりが何よりの学びなのです。
それは、留学先でも同じこと。学校の課題を片付けることも大切ですが、
せっかく現地で学んでいるならピクニックやパーティーなどさまざまなイベントにも参加して、多くの人と出会ってください。
そういった環境に身をおくための心構えや基本的な能力を備えることが、留学のためのマインドシフトなのです。
>