CUBE便り[AO入試を終えて] (佐藤治正)

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CUBE DIARY

CUBE便り[AO入試を終えて] (佐藤治正)

2008.11.01

AO入試が終わりました。101件の出願があり、一次選考、二次選考を行いました。二次選考では、各チームを先生2人で面接してもらいました。CUBEで学びたいという強い気持ちを持つ誠実な生徒が多かったので、あるチームに関しては、面接してくれた先生から、全員合格にできませんかと聞かれました。残念ながらそれは無理で、最終的に21名の合格者を出すことになりました。

 各先生には、生徒の基礎力と個性、長所を見てくれるようお願いしました。当日は、実力を出せた生徒も、十分出せなかった生徒もいたのだと思います。合格した生徒も合格にならなかった生徒も、もしかしたらその差は僅かです。そもそも若い人の力の差など、そんなに大きなものではないのかもしれません。それでも、入試となれば、短い時間の中で、我々は生徒を評価しなければなりません。

私は、ずいぶん昔、神戸フットボールクラブで小学4年生の選抜チームのコーチをしたことがあります。どんなに頑張っている子が多くいても、どんなにいいところのある子供が沢山いても、いざ試合となれば11人の先発メンバーを決めざるをえません。下積みを乗り越え先発に入る子もいれば、調子を落として先発を外れる子もいます。彼らは、今どんな人生を送っているのか、たまに考えることがあります。その後プロのサッカー選手になった子はいないと思いますが、子供の時に頑張ったことが、今の人生にきっと活きているだろうと信じています。

人生はトーナメントではなくリーグ戦。長い人生、若い人はこれからも多くの試合をしていくことになります。一つ一つの試合にベストを尽くし、勝っても負けても、次の試合のため、さらなる努力を続けてほしいと思います。努力を続けられることは能力です。自分を励まし自らを律し誠実に努力を続けることは、もっとも賞賛されるべき能力だと思います。

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