おはようございます、CUBEスタッフの藤井です。
2008年度のノーベル賞は物理学賞で3名、化学賞で1名と日本人が4名も受賞されましたね*゚・。+゚*。+ ノーベル賞!ではありませんが、この度CUBEでも、ある開発が大きく新聞で取り上げられました♪ 来年からCUBEでITベーシックやWEBベーシックなど担当してくれる井上先生が、「画面に文字を貼り付けることのできるテレビ会議システム」を開発し、その記事が日刊工業新聞に掲載されたんです*。・+(゚∀゚)+・。*
(2008年9月29日 日刊工業新聞) ※画像をクリックすると、拡大して記事が読めるよ!
ケータイを駆使するみなさんなら、テレビ電話も分かるし、テレビ会議となれば大体想像がつきますよね。 会話のやりとりが中心の会議において、画面のなかに文字を貼り付けられるとなれば、重要な発言も残せるし、決定事項もお互いに確認できるようになるし、堂々巡りが防止されて画期的! そんなシステムを開発された井上先生にさっそく伺ってきましたε=ε=(o゚ー゚)o
藤井: まず開発のきっかけは何だったんですか?
先生: このテレビ会議システムを作る前、いくつか市販のシステムを使ってみました。しかし、どうも使い勝手があまり良くない。特に、「企業での遠隔会議用」だったので、「大学の授業」で活用するには少し違う。「自分が欲しいテレビ会議システムって何だ?」という発想から開発をスタートしました。
藤井: なるほど。ではこの開発プロジェクト、いつ頃からスタートしたんですか?
先生: 最初に開発に取り掛かったのが、2003年です。もう5年も前ですね。それで、最初のバージョンが完成したのが、2004年の春ごろだったでしょうか。開発には、当時のマクロメディア社(現:Adobe社)、毎日新聞社などの多大なる協力をいただきました。2004年から、最初のバージョンを使い始めたのですが、さらに良くしたいと思い、2006年に次のバージョンを開発しました。
藤井: 長い長い開発期間ですが、何か苦労されたことはありますか?
先生: そもそも、単にパソコンとWebカメラで、遠隔会議などをするだけであれば、フリーで使える、「NetMeeting」や「Skype」などで十分です。それらと違うことを考えないといけない。今回のシステムでは、「コミュニケーションを可視化する」という目的を立て、映像+音声に加え、誰がどんな考えを持っているか、アイデアは何か、を「メモ」という付箋紙のような機能で、画面に貼りつける機能を考えました。
藤井: 世の中にある様々な問題に、まず気づき、その問題に対して解決策をゼロから作っていくというところが、本当にスゴイですね!今後取り組みたい研究があれば教えてください。
先生: 今、興味があるのが、「新しいシステムを作ることができる人をどのように育てるか」です。
私1人が考え付くシステムなんて、たかが知れています。GoogleやYouTubeの次を生み出す人たちを育てる教育を、ぜひCUBEでやってみたいと思っています。
藤井: 最後に、何か開発秘話、こぼれ話があればお願いします。
先生: 私は英語が得意ではありません(笑)しかし、今回のテレビ会議システムを作る際、当時のマクロメディア社の
副社長に、英語でシステムの紹介をしました。なんとかこちらの目的を伝えられた時、「ほんと、英語って
コミュニケーションのための道具だよな」と感じました。良い経験でした。
井上先生どうもありがとうございました(≧∀≦*) 次世代の学習環境を整えるCUBEでは、マルチメディア・コンテンツを製作するIT工房なるものも完備しています。井上先生と共に、新しいシステムを生み出す人たち・・・今このブログを読んでる中にいるかもしれない+.(・∀・)゚+.゚+.゚
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